N家と猫のはなちゃんの日常

N家(父、母、息子)の三人が、自分の趣味や日常を綴ります

【高齢ドライバーによる交通事故】高齢ドライバー予備軍が考察してみる

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【高齢ドライバーによる交通事故】高齢ドライバー予備軍が考察してみる

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渋谷の母子二人が亡くなった悲惨な事故をはじめ、毎日のように高齢ドライバーによる交通事故の報道が絶えない。

 

自分自身も齢を重ね、徐々にいわゆる高齢ドライバーに近づいている立場でこの問題について考察してみたい。

 

この問題を語るとき、いろいろな前提条件を考慮しなければいけません。

 

1.交通インフラの整った都市部にいる人の場合

2.都市部の住民であっても、いわゆる買物難民と呼ばれ駅やバス停から遠いところで生活している人 の場合

3.なにがしかの移動手段さえ確保できれば日常生活に不便は感じない、例えば小規模な地方都市に住む人の場合

4.家は散在し、商店もほとんどなくて、日常生活、社会生活を営む上で車が必須条件となる人の場合

5.住んでいる場所のとは別に、高齢者だけの世帯の場合、あるいは同居する家族がほかにいる場合

等々

 

こういったすべての条件で、皆が論議してもなかなか結論の出ないこの問題に関して、私が勝手な私見を述べてもあまり意味のないことだろうと思う。

 

私の場合 3.に当てはまり さらに同居の家族がいるということになりますが、その条件と 条件に関係なく「高齢ドライバー(予備軍も含め)の覚悟」という観点から考えてみたいと思います。

 

私の住んでいる町は、幹線道路沿いには店前に大きな駐車場を持つ郊外型のチェーン店(〇〇クロとかA〇Cマートとかスシ〇ーとか)がそれなりの規模で店舗を構え、いたる所にコンビニもありそれなりに賑わっています。

ところが、公共の交通機関となるとはなはだ寂しい限りです。

近隣の移動は、おそらく通学の高校生くらいしか乗ることのない朝夕運行が中心の民間バスと一日に数便だけ住宅地を巡る市営のコミュニティーバス、市の補助を受け低額で病院やスーパーに送迎してくれるデマンドタクシーなるもの、これだけ。

車以外となるとあとは徒歩か自転車かですが、道路は工業地帯を抱えているためか、いつも大変交通量が多く、歩道はそれなりにあるものの自転車専用道路や優先レーンなどあるはずもなく、それこそ命がけで頑張るしかない状況なのです。

 

なによりも、たとえば〇〇クロに衣料品を買いに行こうと思ったら徒歩では片道1時間以上はかかるし、ついでにA〇Cマートで靴買って、スシ〇ーでご飯食べて帰ってこようなんて大それたこと考えたら、ヘトヘトになりながら一日がかりになりかねないのです。

 

近隣への移動でこのありさま、遠方へなんて考えたらなお悲惨です。電車は隣町までいかなければ乗れないし、運行本数も少ない。隣町までの移動手段もない。

そんなありさまだからか、東京への移動だけは高速バスが異常に発達し、ほとんど10分に1本の頻度で走っていて便利といえば便利ですが、出かけたい場所は東京だけではありません。

 

こんなところで車が無くてどうするんだ~!!

 

前置きが長くなりましたが、ここからが本題。

いくら車が必要だとわめいても、私もあと5年ほどで高齢ドライバーの仲間入り。

更新の際は、講習が義務付けられます。

 

まず、覚悟としてこれだけは忘れないことにしよう。

その時の自分の置かれた状況を、素直に受け入れよう!

講習結果であったり、家族からの助言であったりを謙虚に受け入れることを忘れないようにしよう。

 

自分はまだまだ大丈夫、運転だって上手いほうだ、反射神経もそんなに鈍っていない。

そう思いたくなることだろうが、少なくとも頑固なバカ親父にはならないようにしたい。年をとっても心の柔軟性だけは失いたくない。

もし、事故を起こしてしまったとき、被害者に申し訳が立たないのはもちろんですが、家族にも大変な迷惑をかけることになってしまうからです。

   

次は、私自身以外の問題です。

私の住む町は、工場や店舗誘致を中心に街づくりを進めてしまったために交通インフラが整備されないまま、今の状況にいたってしまいました。これはしっかりした都市計画もなく開発を進めた行政の失敗であることは間違いがありません。先般も巨額の税金を投入して防災アリーナなるハコモノ建設をすすめ、この6月にオープンします。その前にやるべきことが沢山あったに違いないのですが。

 

日本中の行政に携わる方、どうか新しい街づくりをするときは、しっかりした都市計画のもとで、それを推し進めてください。道幅だったりバリアフリーだったり、将来の高齢化を見据えて。

 

今、いろいろな形で各自動車メーカーが衝突しない、暴走しない車づくりに励んでいます。これはとても大切なことで、高齢ドライバーだけのためでなく、全てのドライバーの安全、歩行者や自転車に乗った人の安全のため、一層進めていかなければいけないことでしょう。

 

しかし、事故ゼロを目指すのであれば、やはりAI技術と、より正確なGPSを駆使した

完全な自動運転車の普及 が必須であろうと思います。

 

これが進めば、交差点だらけの困った街でも、高齢化が進む地方の町でも、渋滞だらけの都市部でも、老若男女安心して移動できる、生活できる環境が整うと思います。

 

まだまだ完成までには時間もかかることでしょう。

それこそ出来上がったころに私は、樹木葬も終え、土に、自然に帰っていることだろうと思いますが…。

 

このテーマを選んだのは、息子からの「高齢ドライバーの事故について書いてみれば」の進言によるものです。あまりにもテーマが大きすぎて、まとまらなくなってしまいましたが、思いつくままに書いてみました。最後までお読み頂き本当にありがとうございました。

 

最後に息子よ、おかげで夢にまでテーマが出てきて 寝不足 だよ。少し寝ようかな⁉︎

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