男の時間の使い方
男の時間の使い方
先日奥様のお友達が遊びに来るということで、ゆっくり二人でお食事やよもやま話ができるようにと私は一人で出かけることになりました。
11時ごろ来るということでしたが、すこし気合を入れて朝から出かけました。
まずは、前日も行ったのですが、通常は1日おきに通っているジムに初めて続けてお邪魔しました。
最近体も慣れてきたせいか、さほどきついという感覚もなく通常のメニューをこなし、いつもの通りお風呂にサッと入って、気持ちよくジムを後に。
その後、車で40分ほどの映画館も併設されたショッピングモールに。
ショッピングと昼食で2時間ほど時間を使い、13時30分過ぎからの映画を観て家に帰るという完璧な予定のはずでした。
まだ少し昼食には早いということで、まずは無印良品へ。少し買い物をして、無印は紙袋を使っているんだなとか、製品を陳列するためのフックも紙製なんだとか、最近のプラスチック問題を思い出しながら感心しつつ店を出ました。
昼食は、辛いものが苦手な奥様がいないことをいいことに(実は、奥様と外食するときは、別々に違うものを頼んでそれをシェアしながら楽しむことにしているので、奥様が苦手なものを頼むことはあまりないのです)辛みのきいたラーメンを食べようと、紅虎餃子房へ。
注文は、メニューに赤トウガラシマークが3つついていて、その店ではマックス辛いほうの「黒ゴマ担々麺」と「やみつき餃子 3個」に決めました。
期待していたほどの辛さではなく、もっと辛くてもいいのにな~っと、ちょっと肩透かしの感はありましたが、お店の人にもちろん文句を言うこともなく、静かに昼食を終えました。
次はエスカレーターを上がって本屋さんへ。
店内をぶらりぶらり、目についた池井戸潤さんの談合の話らしい「鉄の骨」と、山本周五郎賞を受賞したと帯に書いてあり、さらに映画化決定の文字も飛び込んできた ハナキギホウセイさんの(難しい文字がパソコンで変換できないのでカタカナm(__)m)「閉鎖病棟」という2冊を購入。結局好きなのはビジネスものと医療ものかよいつもの通り、と思いながら書店を後にしました。
さてここで問題です。
私のこの一連の行動で費やした時間はどのくらいでしょうか?
ジャーン!! たったの55分でした。
2件で買い物をして、辛いお昼ご飯も食べて、少しヒーヒーしたのにまだ1時間経過していないのです。
映画の開始までは、あと1時間15分ほどもあります。チケットはネットで事前購入してあるので、バーコードをかざすだけですぐ発券できるし、そんなに早くいく必要はありません。
ということは、
あと1時間ショッピングモールで過ごすしかない‼
これが女性だったら、ウィンドーショッピングとかいう、なんか意味不明な技を繰り出して、何の苦労もなく時間を使うことができるのでしょうが、ところが男は(私は?)それができないのです。
具体的な目的もなくモール内をウロチョロして時間をつぶすなんてことが、できないのです。そんなことしてたら、万引き常習者と間違えられるのではないかとか、不審者がいると通報されるのではないかとか、少し考えてしまうのです(ちょっと話盛ってます)
苦痛の1時間でした。通路に置いてある椅子に何度腰かけたでしょうか。何度スマホの画面を開き、落ち着かない中でゲームをしようとしたことでしょう。
人が行きかう中で、いい年のおっさんがボーっとスマホ覗いてるけどあれは徘徊か?なんて思われやしないかなんて強迫観念も迫ってきます。
ドトールにでも入って時間潰そうかなとも思いましたが、昼頃ということもあって満席状態。
奥様がお買い物しているときに、座って待っていることは平気なんです。俺は奥さん待ちをしているやさしい旦那だと、みんなが思ってくれるはずだからと思えるから?
あ~わかんないけど、時間を潰すことがうまくできない!
男は(俺は?)一人では何にもできないのか!たった2時間くらいの時間ですら、上手に過ごすことはできないのか!?と自問自答しながら、地獄のように長~い1時間が過ぎたころには、私の眼はうつろ、足元おぼつかなく映画館に向かう通路をやっとの思いで歩いていました。
観た映画は、
「今日も嫌がらせ弁当」
なかなかの秀作でした。
実は次の日、奥様と一緒にまた同じショッピングモールに出かけて、
「新聞記者」
何て映画も観たりしましたので、そのへんのお話は、また次回にでも。
なんか一人で遊ぶの下手な、父でした。