私のサラリーマン人生③ ピンチを救おう
私のサラリーマン人生③ ピンチを救おう
40数年のサラリーマン人生を終えた私が、ほんの少しでも、現役で頑張っている方のお役に立てたらと綴っています。
仕事をしていると、いろいろな局面で対応に苦慮する問題が発生します。
そのたびに、自分の経験や知識、会社の同僚や上司のサポート、取引先や納入業者さんのアドバイス、思いつくものすべてを動員して、どうにかこうにか困難を乗り越えてきた気がします。
サラリーマン人生②でも書きましたが、自分一人でできることなんてたかが知れているのです。
自分自身に降りかかってきた問題は、こんな風に仲間の手を借りて克服してきました。
では、自分は人の助けとなっているのでしょうか?
仲間、仲間と言いながら、その人たちのピンチを救うべくアクションを起こしてきたのでしょうか?
私は、取引先の方はもちろんのこと、会社の同僚や出入り業者からでも、なにがしかのSOSサインが出た時は、その人の立場に立ち、精いっぱいの対応を取ろうと肝に銘じていました。
きれいごとを言っているようですが、ある意味したたかな計算もそこには少しあって、その時のリアクションが、のちに何倍もの成果となって帰ってくることがあることを知っていたのも事実です。
弁解するわけではありませんが、すべて計算、打算の上の行動では決してありません。
自分自身に置き換えた時、例えばどうしてもその日使わなければいけない機械が故障してしまったとします。急な修理依頼でも嫌な顔一つせず、現場まで飛んできてくれた納品業者の対応に、何かの形でいずれ応えてあげたいと思うのは、自然な感情だと思うのです。
実際、次の買い替えや新規導入のタイミングで、その業者さんが受注できるよう、会社に損失を与えない範囲で、便宜を図ることもありました。
ビジネスライクに相見積もりの値段だけですべてを判断する会社や組織もあると思いますが、私は「義理と人情」的な要素も仕事を進める上では、必要なものだと考えていました。
肩入れすると言う訳ではありません。努力や誠意に見合ったものを返すというような感覚かもしれません。
自らそれを要求してしまうと、とてもいやらしくなってしまいますが、互いの誠意と誠実さをベースとした "give & take" といったところでしょうか。
「お互い様」という言葉があります。
私はこの言葉が好きです。
恩を売るわけでもなく、さりげなく人をサポートし、自分が困ったときは、妙な遠慮をせず助けを乞う関係。これが本物の「仲間」かもしれません。
皆さん、周りの人がピンチの時、全力で救ってあげましょう!
「ありがとう、助かったよ」の声には
「お互い様だから」で返しましょう。
そんなあなたにはたぶん、いや必ず、何かいいことがあるはずです。
ビジネスも最後は人と人の関係ですよね。
父でした。