N家と猫のはなちゃんの日常

N家(父、母、息子)の三人が、自分の趣味や日常を綴ります

私の思い出の歌 フォークソング

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私の思い出の歌 フォークソング

思い出の歌については、フォークの神様と言われた岡林信康さんについて書かせていただいた。

 

www.hananeko.jp

 メッセージ性が強く、多感な青春時代に、いろいろな意味で大きな影響を私に与えてくれた。

 

さて、ほかにどういう歌い手が私を刺激してくれたか、思い出してみた。

吉田拓郎

アリス

泉谷しげる

ガロ

フォークソングと言えるのか、海外では

サイモンとガーファンクル

ピーターポール & マリー

カーペンターズ

そして ボブディラン

いろいろな方が浮かんでくる。

 

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アコースティックギター

 

そんな中で今日は、南こうせつかぐや姫について少し書いてみたい。

とにかく強力なインパクトを私に与えてくれたのは、それは鮮烈に覚えていて、ちょうど浪人時代、東京の姉のアパートに転がり込んで、ろくな勉強もせずアルバイトや友人宅のはしごをして、初めての東京暮らしにうつつを抜かしていた19歳だった。

 

神田川

作詞 喜多條 忠

作曲 南こうせつ

 

貴方は もう忘れたかしら

赤い手ぬぐい マフラーにして

二人で行った 横丁の風呂屋

一緒に出ようねって 言ったのに

 

いつも私が 待たされた

洗い髪が 芯まで冷えて

小さな石鹸 カタカタ鳴った

貴方は私の からだを抱いて

冷たいねって 言ったのよ

 

若かったあの頃 何も恐くなかった
ただ貴方のやさしさが 恐かった

 

貴方は もう捨てたのかしら

二十四色の クレパス買って

貴方が描いた わたしの似顔絵

うまく描いてねって 言ったのに

 

いつもちっとも 似てないの

窓の下には 神田川

三畳一間の 小さな下宿

貴方は私の 指先見つめ

悲しいかいって きいたのよ

 

若かったあの頃 何も恐くなかった

ただ貴方のやさしさが 恐かった

 

親元を離れ、何の制約もない(姉の目はあったが)自由を手に入れて、見るものすべてが新鮮で、刺激的な生活。

受験というプレッシャーをあえて忘れようと、友人宅に集まっては、大きな声では言えないが飲めない酒を酌み交わし、人生、社会、政治そして将来といろいろな思いをぶつけあっていたころだった。

 

男同士で集まってはいたものの、浪人中ということもあり、異性へのあこがれをあえて封印していたころに、この歌だった。

 

沢田研二(あのジュリー)と梶芽衣子の「同棲時代」というドラマがテレビで放映されていたころだろうと思う。

 

本当に衝撃的だった。

まだ若いカップルの同棲生活と別れをつづる歌詞、

それを歌い上げるこうせつの美しいメロディー。

 

肩まで伸びた髪とベルボトムジーンズ、歌うかぐや姫の姿は、悩みを抱えつつも、明日へと向かっていく、当時の若者の姿そのものだった。

 

南こうせつかぐや姫の歌は、ある意味多岐にわたる。

「田中君じゃないか」「僕は何をやってもだめな男です」「好きだった人」などは、コミカルなタッチの歌。

「ひとりきり」「加茂の流れに」「おもかげ色の空」は、恋愛や日々の暮らしを切々と歌い。

「けれど生きている」「あの人の手紙」は、メッセージ性も強く語りかけてくる。

 

とにかく下手なギターを片手に、よく口ずさんだものだ。

 

歌のことを書くと、その当時の自分や時代を思い出す。

いい思い出、つらい記憶、熱い友情、ちょっとしたすれ違い。

いろいろだが、すべてが今につながってくる。

とりあえず今日は、浸っていよう。

あ・の・こ・ろ の思いに。

 

テレ東の懐かしのメロディは、さすがに私でもついていけないが、

「思い出の歌」 なかなかいい響きではありませんか?

 

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ちょっと感傷的な、父でした。