オリンピックマラソン最終女子日本代表が決定
オリンピックマラソン最終女子日本代表が決定
今日、東京オリンピック女子マラソン日本代表を決める最終レース「名古屋ウィメンズマラソン」が開催された。
試合は、30km付近からスパートしたワコールに所属する一山麻緒選手が、実績のあるアフリカ人選手を二人を圧倒して優勝し、最後の、三人目の日本代表を見事に射止めてて終了した。
オリンピック出場へのハードルは、1月の大阪国際女子マラソンで松田瑞生選手が記録した2時間21分47秒を上回り、かつ日本人トップである事であったが、スパート以降、圧倒的なスピードで素晴らしいラップを刻み、あの野口みずきさんが持っていた日本人国内最高記録をも破るおまけまで付けて、2時間20分29秒という見事な記録でそれをクリアしてみせた。
私は、マラソンのテレビ中継が好きだ。2時間以上ただ選手が走る姿を追っているだけなのだが、その姿を見ているだけで心が躍る。
今回の一山選手は、先頭集団で走っている時から余裕があり、最終的にはアフリカ勢を筆頭とする外国招待選手の圧倒的なスピードについていけず、「日本人トップ」と言う言葉が頻発する今までのマラソンとは違い、まさにそのレースをリードし、正真正銘のトップを自分の力でつかみ取るとともに、代表の座を射止めるという見事なものだった。
ゴールの瞬間は、彼女も監督と抱き合い涙していたが、テレビで見ていた私も感動し、同様に涙してしまった。
42.195km 恐ろしいほどに長く厳しい道のりの中に、語りつくせないほどのドラマのあるマラソン競技。
あらためてその素晴らしさ、奥深さに震えた一日だった。
父でした