N家と猫のはなちゃんの日常

N家(父、母、息子)の三人が、自分の趣味や日常を綴ります

映画は楽し 「今日も嫌がらせ弁当」

にほんブログ村 料理ブログ 簡単お弁当へ
にほんブログ村

映画は楽し 「今日も嫌がらせ弁当」

 

www.hananeko.jp

先日のブログでお話ししました一人で行った映画について、書きたいと思います。

 

とにかくタイトルがユニークでした。

「今日も嫌がらせ弁当」 何の話?弁当で映画ができるの? ?+?+?みたいなタイトルですよね。でも何となくおもしろそうだという予感はありました。

 

我が家では夫婦でよく映画を観にいきます。夫婦50割(夫婦どちらかが50歳を超えていれば当時の価格で二人で2,000円)なんてサービスが始まったのがきっかけだったと思います。話題作や今回のようにタイトルにひかれたものなどいろいろなジャンルにわたりますが、まるで仲良し夫婦のようによく映画には行くほうだと思います。

 

ところが今回は、私一人での映画鑑賞です。今までにも何回かはもちろんあるのですが、そういう時に選ぶ映画は、派手なアクションものとか、戦争ものとか、カーチェイスばっかりだとか、あまり奥様が興味を示さないようなもので、それでいて私の趣味に合っているものになります。

今回は、微妙な感じでしたが、前日奥様にタイトルだけ言って、一人で行ってもいいかどうか確認すると、OKサインがでたので観にいくことにしたのです。

 

前置きが長くなりました。

調べてみるとこの映画の原作者は、東京都八丈町八丈島のことです)に住むシングルマザーのttkkさんことKaoriさんで、多い時で月間350万アクセスを誇る有名ブロガーとのことでした。

ブログ名は「ttkkの嫌がらせのためだけのお弁当ブログ」だそうです。

 

主演は篠原涼子さんと 芳根京子さん  

監督はいろいろなテレビドラマも手掛ける塚本連平さんです。

 

ネタバレがない程度に内容をお話ししますと、

突然の事故で夫を失った主人公の母親と、小さい頃はお母さんべったりで「レストランお母さんと開いて、ずーと一緒にいる」なんてかわいい事言っていた、反抗期まったっだ中で一切口をきこうとしない次女の高校時代3年間のお話です。

ある日パートに励むお母さんが、とあるお店の中で友達と話をしている娘を見かけます。

「これ可愛いくな~い?」と、友達にふられた娘が

「キャラクターはもう卒業かな~?」なんてクールな返しをしているのを偶然見かけました。

家に帰れば母娘の会話は一切ありません。連絡は隣にいてもメールだけ。母親が怒っても知らんふりして自分の部屋に逃げ込むだけ。部屋の前には無断立ち入り禁止の張り紙。

どうしても怒りの収まらないある日の夜です。流しの水切り籠の中のお弁当箱が、突然キラーリと光ったのでした。

そしてそれを見た母親は、思い立ってしまったのです。

そうだキャラクター卒業なんて言ってた娘に毎日「キャラ弁」を作って嫌がらせをしてやろう。

 

それから母の戦い(?)は、始まりました。掛け持ちのパートと内職の合間を縫いながら、睡眠時間を削ってのキャラ弁作り。

最初は、漫画チックなものが主流でした。

おにぎりの赤ずきんちゃんに、ウィンナーのオオカミ。込めたメッセージは「ママの口が大きいのはお前を怒鳴るためさ!」

貞子を海苔とコブの佃煮で描いた「呪いのランチタイム」

海苔で描いた蚊取り線香とニワトリと蚊で「日本の夏」

内職で使うボンドが少なくなった時に思いついて、木工ボンドを描いた「食欲減退」

来る日も来る日も嫌がらせキャラ弁を作り続けます。

対する娘も、学校中で評判となり、毎日クラスメートが覗きに来るお弁当でしたが、食べ残すのはなんか負けたような気がするとの思いで、完食を続けます。

 

月日が過ぎると、だんだんメッセージ色が濃くなっていきます。

タモリさんが聞く」では、タモリさんの口から「べんきょうしてる?」

母の日が近くなると、カーネーションの横にウィンナ母と「随時受付中」の文字

いろいろな事件が勃発しますが、知らぬ間に少しは口をきくようになってきていました。

卒業が近づき進路を決めるときも、すったもんだありました。

就職するとやっと決めたのですが、一度目の面接は失敗。

2度目の就職試験を受けるときには、くりぬいた食パンの中に「頑張れ~」とおかずの中に「ファイト!」の文字が。

卒業がいよいよ近づいてくると、カウントダウンが始まります。

3日前には「すべてが思い通りになると思うな!」

2日前は「無駄と思うことも本気でやれ!」

1日前は「夢を叶えろ!」

そして、体を壊した母が病院から抜け出して作った最後の大作は、クラス中の皆が食べられるほどの量で、大量のおかずとスライスチーズの上に海苔の文字で書いた表彰状

「娘殿 あなたは 嫌がらせのお弁当を残さず三年間食べ続けました。その忍耐を称えここに表彰します。 母」

 

ブログ仲間の皆さん、ずーと笑いっぱなしだったのに、泣き虫の私が最後は少し涙ぐんでしまった秀作!ぜひ映画館に足を運んで鑑賞してみてください。

f:id:hananekochang:20190703144336j:plain

反抗期の母娘

だいぶネタバレしちゃったかな?

ご本人のブログも覗いてみたけど、面白いですよ~

ローソンとのコラボ商品なんかも出してるみたいです。

インスタもフォローしちゃいました。

父でした。