男の料理⑳ 鯵フライに挑戦
男料理⑳ 鰺フライに挑戦
お店で食べる鰺フライは美味しいのに、冷食とかチルド品を家で揚げても全然美味しくない。（お店でも美味しくないところもあるけどね）
かといって、お魚を一からさばくとなるとやったこともあまりないので不安だ。
しかし、さすらいの？孤高の？（また始まった！）料理人が、生の魚もさばくことができなくて、〇〇の料理人なんて名乗ることが許されるのだろうか？ありえない！
と言う訳で昨日は、生の鯵をさばいてお店にも負けない「鰺フライ」に挑戦することにした。
買ってきたものを最初に写真撮るの忘れたので、上の写真はネット上の無料写真素材サイトからダウンロードしたもの（念のため）。実際は、もっと大きくて脂がのった感じでした。
さばき方
とはいっても、鯵の頭をどっち向きにすればいいのかさえ、ろくにわかっていない状態。どうすればいいのか？
そうだ！YouTubeというとてつもなく信頼できる友人（？）がいるではないか！！
さっそく「鰺のさばき方」と検索すると、出てきた、出てきた色んな動画が。上の方から何篇か見てみることに。
あーやって、こーやって、そしたらこうして…。予習は完璧だ！もう私は一流の料理人！見事さばいてみせましょう！！
出刃包丁はほとんど使ったことはないが、だいぶ前に、形から入るタイプの私としては、一応それなりの値段のものを購入して、包丁入れに刺してあるはずだ。あったー！
まな板の左前方にアイパッドを準備して、お魚を冷蔵庫から取り出してまな板の上に（まな板の上のタイならぬアジ）、よ～し始めるぞ！動画スタート！
最初に洗ってから、しっぽのところの堅いやつ、なんだっけ、あ、ぜいごとかいうやつを包丁で取り除く。できるできる大丈夫そうだ！
しかし早くもここで問題発生！私がぜいごなるものを取り除いたころには、動画ではもうすでにアジの頭がなくなっているのだ。予習をしたので、だいたいの手順は頭に入っているのだが、スピードが違い過ぎて動画が役に立ちそうにもない。かといって、画面を戻すとか、最初から見るとかするには、手が生臭くて、手の施しようがない（韻をふんでみた）。こんなこと言ってる場合ではないが、さーどうしよう？途中でやめてしまう訳にもいかない。
ここで、ま、適当にやっていればどうにかなるだろう？さっき動画何回か見たし、己を信じよう！というなんとなく物事をすすめて、最後は納得（あきらめ？）してしまう私の性格が前面にでた。動画なんかあてにせず、やりきってしまえ！
フライ用の開き方は、通常の三枚おろしとちがって、背開きというやり方でやる。しっぽも残って、揚げたら美味しそうだな～って感じになるのだが、結果は…
世の中はそう甘くない。イメージとは程遠い仕上がりだ。一匹目はかろうじてしっぽがくっついているが、二匹目は完全に分離してしまったので、半分こにしてしまった。
写真には当然撮らなかったが、骨にもだいぶ身が残っている。
魚屋さんはすごいな～と、妙なところで感心している始末。
しかし、ここで足踏みしているわけにはいかない。揚げればどうにかなるかもしれない？
フライにする
これは、手慣れたものだ。塩コショウして、小麦粉まぶして、溶き卵をくぐらせ、そしてパン粉をつけて揚げる！
しかし、先ほどの「さばき」の動揺が残っていたのだろう、写真撮るのは忘れた。
アジだけでも味気ないので（誰でも使うシャレをここで使う無神経さ）、ナスも一緒に揚げることにした。
盛り付け
白いお皿に、フリルレタスと昨日奥様が作ったポテトサラダの残り物を。そして主役の鰺フライとナスのフライをのせて完成。（揚げてる間にくっついていたはずのしっぽが取れてしまったので、ついてるようにそっと置いた）
後は、奥様の弁当風にバラとお箸を添えて、撮影！
味は果たして！
悪戦苦闘して完成した「鰺フライ」いざ、実食です。
ソースをかけてまず一口。え、え、え～！
美味しい！！
あんなに骨に残っていたにもかかわらず、身も厚くて、ふっくらして、ほっくりして、柔らかくて、脂がのっていて、旨い！
歴代食べた鰺フライの中でも一二を競う出来栄え！素材がよかったのか？腕がよかったのか？（はずはないが）、とにかく美味しい。一緒に揚げたナス君もいい感じ。
やっぱり私は料理の天才だ！失敗しても美味しい！？
さばくところさえ見られなければ、お客様にも出せるレベル。
奥様も不思議そうに「美味しい」
結論
さばくの苦手でも、台所が生臭くなるのがちょっと嫌でも、鰺フライはおうちで作るべし！
皆さんも是非お試しあれ！
父でした。
